世の中には色んなペットがいるにゃ・・

わんちゃんの病気  |

仔犬のかかりやすい病気

 仔犬を新しく家族に迎えた時、何よりも先ず元気に育ってほしいと願うものです。ペットショップでは生後1か月半頃から売られている場合もあり、免疫力が低く抵抗力も弱い仔犬がかかりやすい病気とその対処法について知識を持つことが大切です。母親からの初乳で得られた免疫がきれると怖い感染症にかかる危険性が高まります。主な感染症は、犬ジステンパー、コロナウイルス感染症、犬伝染性肝炎、パルボウイルス感染症、ケンネルコフ、パラインフルエンザなどです。感染すると命に係わる場合もありますのでワクチンで予防しましょう。2種、5種、8種、9種混合ワクチンがあり、住む地域やライフスタイルに応じて獣医師と相談して決めましょう。一般的には生後50日から90日に2回、初乳が少なかった時は30日から3回が望ましいとされています。また、寄生虫にも注意が必要です。腸内に寄生する回虫、鉤虫、瓜実条虫、コクシジウム、ジアルジアは食欲不振、嘔吐、下痢、貧血などを引き起こします。回虫は母親に寄生していると胎盤を通して胎児に寄生します。便の中に数センチの回虫を飼い主が発見することもあります。コクシジウムやジアルジアは肉眼では見えません。虫が少数なら駆虫薬で早く完治できますが重症化すると発育に影響するので早めに検便し、もし虫が見つかったら駆虫します。皮膚に寄生するノミ、ダニも怖い病気を媒介し人にも感染するのでグルーミングで発見に努めるとともに薬による予防を忘れないようにしましょう。蚊が媒介し心臓に寄生するフィラリアに対しても初めての夏を迎える前から必ず予防薬を投与します。他には小型犬に要注意なのが低血糖症です。血中の糖分濃度が低下しぐったりし痙攣を起こします。チワワなど特に小さい子は命の危険もあります。生後3か月頃までに多く、空腹時間が長かったり寒さやストレスでも起きます。応急処置として砂糖水をなめさせ、痙攣や昏睡の時はすぐに病院に連れて行きましょう。最後に薬の使用に気を付けたい犬種があります。ラフコリー、オーストラリアンシェパード、シェルティは遺伝的に薬に対する感受性が高く重篤な副作用を起こす子がいます。遺伝子検査をして感受性が高い子は使用できる薬が限られますので注意が欠かせません。犬は言葉で異常を伝えられません。家に迎えた日から健康管理をしっかり行いすくすくと成長させてあげましょう。


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